日々精進

新しく学んだことを書き留めていきます

要求開発と要求管理―顧客の声を引き出すには2

昨日の続き。


ステークホルダーすべてとの効果的なコミュニケーションが最も重要
ステークホルダーとはプロジェクトの利害関係者。プロジェクトマネージャ、プログラマ、クライアント側責任者、ユーザなど。
・要求は収集するのではなく、引き出す、発見する
要求を開発するための作業や成果物が必要。
・変更にはコストがかかることを理解してもらう
プロジェクトのデスマーチ化を防ぐために重要。
何が仕様変更で何が不具合かを切り分けるためにも要求のスコープを明確に定めるべき。
・クライアント側の意思決定者を確認し、常にその人がプロジェクトの進行を承知しているようにすること
・顧客の関与はソフトウェアの品質に最も重要な要素
プロジェクトの早い時期に多くのレビューを受けることが重要。
要件定義書→ペーパープロトタイプ→UIのプロトタイプ
という風に徐々に成果物を具体的なものにしていき、各段階でレビューを受け、仕様を詰めていくこと。
・ユーザークラス、アクターを識別し、代表者に仕様を決めさせる
この本に出てくる「ユーザークラス」という単語はUMLのアクターとほぼ同じ概念だと思う。
業務部担当者、経理担当者など実際にその機能を使う人に仕様を決めてもらう。
・プロトタイプを使わせる
なんでもそうだけど早めのレビューって重要だよね。
・顧客の代表者に各ユーザークラスの代表者を仕様を決める権限をもたせることを了承してもらう


○顧客は常に正しくはないが、顧客の言うことには常に意味がある
顧客の発言は不正確であったり、間違ったりしていることがあるので
発言の目的や背景を確認したり、勘違いをただしたりすることが必要。
・顧客が正しくない可能性のある状況
要求に適切な優先順位をつけられていない
制約について答えられない
適切な代表ユーザーでない
要求間のトレードオフを承知しない


・スコープを明確にすることは重要!重要なことなので二回言いました。
・コミュニケーションを通してステークホルダー全員が同じ理解に達し、利害の調整ができていることを確認する
・プロジェクトの三大失敗要因
1.ユーザーからのインプット不足
2.不完全な要求と仕様
3.要求と仕様の変更