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心理学を変えた40の研究―心理学の“常識”はこうして生まれた

人間って面白い。

心理学を変えた40の研究―心理学の“常識”はこうして生まれた

心理学を変えた40の研究―心理学の“常識”はこうして生まれた

  • 作者: ロジャー・R.ホック,Roger R. Hock,梶川達也,花村珠美
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2007/05/16
  • メディア: 単行本
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オススメ度★★★★★
その後の心理学の流れを大きく変えた、先駆的な研究を紹介していく本。
40の研究論文を順に紹介していくのだけど、その内容が
Abstract−Background−Method−Result−Discussion
という一般的な論文と同じ構成なので研究をやっていた人にとっては読みやすい。
てか論文をそのまま紹介している本なので当たり前か。。
論文とちょっと違うのは最後に後続研究の紹介があることかな。
ほとんどの人にとってはAbstractとDiscussionと後続研究の成果だけで十分だと思う。俺もほとんどの論文についてはそこしか読んでない。


いくつかの論文の結論のみ紹介すると
・ある人が精神病にかかっているかどうかは精神科医には判定できない。
・人の性質は生まれで7割、育ちで3割が決まる。
・相反する感情は同時には起こりえないことを利用して恐怖症などを克服することができる(cf.系統的脱感作法
・みんながやっていることは正しいと強く感じる(社会的証明)
・人は驚くほど権威に対して従順である
どれも興味深い実験によって明らかにされた事実。
その実験の過程が一番面白いところなので、興味を持ったら是非読んでみてください。